三重県の伊賀地域に事業所がある企業のチームがゲームの腕前を競う「企業対抗eスポーツ大会in名張」(同実行委員会主催)が12月22日、名張市松崎町のadsホールで開かれた。8社から選手約50人が出場し、パズルゲーム「ぷよぷよ」とチーム戦略バトルゲーム「ポケモンユナイト」で、社名を背負って白熱した戦いを繰り広げた。
ゲームを通じて企業と人をつなぎ、まちの活性化につなげようと、市制施行70周年記念事業の一環として初めて開催。百五銀行▼オキツモ▼名張近鉄ガス▼住友生命保険相互会社▼R-Line▼マツヤマスポーツ▼アドバンスコープ▼ネクスト・ワンが参加した。
両ゲームとも3人対3人で対戦し、トーナメント方式で競った。試合前には、企業対抗戦らしく名刺交換であいさつを交わした。
会場には各企業の応援メンバーも駆け付け、大型スクリーンの映像を見ながら試合を見守った。選手が大技を繰り出したり、勝敗が決したりすると、拍手をしたりスティックバルーンを叩いたりして盛り上がった。
開会式で選手宣誓を務めた百五銀行の長田秀樹名張支店長兼青山支店長(51)は「eスポーツになじみのない方も多いと思う。私もそうだったが、こういうことをきっかけに見ることができて有意義だった。色んな企業が参加されていて、交流の場としても良いと思った」と話した。
会場を訪れた同市の30代男性は「思ったよりしっかりとした会場の作りだった。スポーツ観戦をしているようで、まちを盛り上げるツールになると感じた」と話した。
大会結果は「ぷよぷよ」でオキツモ、「ポケモンユナイト」で住友生命保険相互会社がそれぞれ優勝した。
丹下剛一実行委員長(49)=ネクスト・ワン常務取締役=は「選手も練習して来ており、レベルが高くて驚いた。今度は土日に開催し、伊賀名張に限らず幅広く県内の企業に参加を呼び掛けたい」と話した。