武田和哉さん(35)
三重県名張市鴻之台1番町の医療法人「武田産婦人科」で、2023年10月から副院長を務める産婦人科医。地域医療に尽力する院長の父に憧れ、「父のような頼られる存在に」と気を引き締める。
医師を目指して川崎医科大へ進学し、産婦人科を専攻。兵庫県立がんセンター、姫路赤十字病院など難しい症例や救急処置を要する地域最前線の現場で経験を積んだ。生死に関わる厳しい環境に身を置いたことで「患者さま第一の思いがより一層強くなった」と話す。
現在は武田産婦人科の常勤医として健診やお産全般を担い、院長と姉で産婦人科医の真由子さんの3人で、24時間体制の医院を支える。「地元の産婦人科は安心して産み育てていくための柱。ともに働くようになり、より父の偉大さ、責任の重さを感じる」と武田さん。患者の話にじっくり耳を傾けて納得できる説明を心掛け、時には父と意見を交わすことも。「父から教わることも多く、まだまだ学びは尽きない」と笑顔で話した。
単身赴任のため、月に2回、兵庫に住む妻と7歳の長女に会いに行き、買い物や観光に一緒に出かけるそうだ。ゴルフやテニス、筋トレなど体を動かすことも楽しみの一つだとか。
2023年12月9日付857号8面から
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