三重県伊賀市は11月24日、7億4633万円を増額する一般会計補正予算を発表した。12月1日の市議会本会議に提出する。
同補正予算の歳出では、補正前の職員人件費に対し6・3%増額の計5億7771万円を盛り込む。そのうちの5億2406万円は退職手当が占めている。各施設の光熱費も電気料金などの高騰によって増額し、一般会計分で4353万円を追加する。
債務負担行為では、公共施設照明LED化ESCO(エスコ)事業業務委託経費として2040年度までの15年間で上限の約6億3043万円を設定。対象は小中学校の照明や道路灯、公園灯で、省エネのノウハウがある民間業者が削減した電気料金で工事費や維持管理の経費を賄う。
また、24年度までの期間で化学消防車の1億293万円、救急車の4018万円を上限に購入経費をそれぞれ設定する。
他の主な事業は次の通り。
▼市内の保育所など27施設で使用済み紙おむつの持ち帰り廃止に向けダストボックスの購入経費など約360万円
▼大雨が影響し市内全域で発生した小麦「タマイズミ」の赤カビ被害によって、収穫した991トンのうち飼料への転用ができずに廃棄する231トンの運搬や処分費の補助金約705万円
▼台風7号などの被害があった上野公園や上野運動公園を含む15か所の修繕、倒木処理などの経費約500万円
▼柘植小、緑ヶ丘中の空調設備設置と西柘植小、中瀬小、阿山中、崇広中のトイレを改修する工事の設計業務委託料539万円
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