今夏の全国高校囲碁選手権で準優勝、全国高校総合文化祭(高総文祭)で5位入賞の成績を収めた、三重県名張市春日丘7の近畿大学工業高等専門学校3年、林優真さん(18)が10月4日、同市の中村岳彦副市長を表敬訪問した。林さんは大会結果を報告し、今後に向けた抱負を伝えた。
津市在住の林さんは、兄の影響で小学校入学直前に囲碁を始め、伊勢市内の初心者向け教室へ通うように。小5の秋には日本棋院中部総本部(名古屋市)で、プロ棋士を目指して専門的な指導を受ける「院生」となった。現在の段位は七段で、同高専1年の秋に院生を辞してからは高校連盟や一般の大会に出場している。
県予選を制し、7月下旬に東京都であった全国高校選手権に臨んだ林さんは、6人ずつの予選リーグを3連勝して決勝トーナメントに進み、更に3連勝して決勝へ。大分県の2年生に僅差で敗れ、あと一歩で日本一には届かなかったが、「ここまで進めるとは思っていなかったけど、来たからには優勝したかった」と悔しさをにじませる。
その翌週に鹿児島県であった高総文祭でも5位に入り、今後は11月に伊勢市で開かれる近畿高総文祭が高校年代最後の大会となる。「優勝を目指して頑張りたい。将来はプロになれたら」と抱負を語った。
同高専には囲碁のクラブ活動は無いが、林さんは週末に名古屋、大阪などで対局を重ね、平日は帰宅後にオンライン対局を繰り返して研究に打ち込んでいるという。
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