【俊足を生かして裏に抜け出しゴールを決めたくノ一MF藤田=伊賀市で】

 女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は10月1日、伊賀市小田町の上野運動公園競技場でスペランツァ大阪と対戦し、5‐3で競り勝って今季ホーム戦を白星で締めくくった。リーグは1試合残っているが、首位がこの日勝って優勝が確定し、くノ一の今季2位以下が決まった。

 打ち合いとなった試合は、くノ一がDF秦美結の直接フリーキックで先制。更にMF藤田桃加の今季初ゴールでリードを広げたが、スぺ大阪にペナルティーキックを与えて1点返された後、ハーフタイム直前に秦のこの日2得点目と相手ゴールでそれぞれ加点し、前半を折り返した。

 くノ一の4点目はペナルティーキックで、MF森仁美が落ち着いて決めた。終盤に入ってスぺ大阪に3点目を奪われたが、最後はMF常田麻友のゴールで突き放した。

 地元での最終戦は伊賀・名張の両市民を無料招待し、スタンドには今季最多の875人が詰め掛け声援を送った。試合後、主将の秦は「今季はあまり納得のいく試合ができなかったが、ホーム最後の試合で皆さんに勝利を届けられてホッとしている」とあいさつした。

 くノ一の通算戦績は10勝7分4敗で、順位は前節から1つ上げて3位に浮上。2位と4位とはそれぞれ勝ち点1差、5位とは2差で拮抗しており、最終節の結果次第でくノ一が2位から5位になる可能性がある。

 9日の次節が今季最後のリーグ戦でくノ一は神奈川県大和市で最下位の大和シルフィードと対戦する。

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