【感謝状を手にする中田工場長(中央)=伊賀市役所で】

 三重県伊賀市下柘植の製造業「昭和電機伊賀」はこのほど、市立霊峰中学校(同市新堂)に同社の送風機6台を寄贈した。9月26日には、中田欣作工場長らが市役所を訪れ、市教育委員会の谷口修一教育長から感謝状を受け取った。

 寄贈したのは工場や倉庫内で暑さ対策に活用されている「ウインドレーサー」。直線的な強い風で空気を循環させ、冷暖房の効率化や熱気の排出ができる。価格は1台あたり約8万円。同中学校は同社の近くで、社員とのつながりもあったことから寄贈先に決めた。

 送風機は、部活や学校行事で使用している体育館に今年8月から導入。これまでは暑さ対策に大型扇風機を2台設置していたが、あまり効果はなかったという。送風機の導入後は快適に過ごせるようになり、夏季休暇の部活では早速生徒たちが送風機の前で涼んでいたそうだ。

 同社の中田工場長は「今年は暑い日が続いている。熱中症対策に貢献できたら」と話し、同中学校の福岡順子校長は「夏場の暑さ対策は悩みの種だったので助かっている。空気が入れ替わるだけでかなり過ごしやすい」と感謝を伝えた。

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