三重県伊賀市で名神高速道路の八日市IC(滋賀県東近江市)から新名神高速道路を経由し名阪国道上柘植IC(伊賀市柘植町)までの南北約30キロを結ぶ名神名阪連絡道路の整備推進を目指す「早期実現の会『いが』」の設立総会が10月3日に開かれる。民間主導の組織をより強化しようと、上野商工会議所が中心となって呼び掛け、他の20団体も参加を予定する。
自動車専用の名神名阪連絡道路は今年4月に国土交通省が重要物流道路の計画区間に全線を指定。多くの企業が集積する両市間では南北方向をつなぐ高速道などがないことから、生活道路が広域的な物流を担っており、災害時の迂回が難しいなどの課題を抱えている。
全線のうち三重県(伊賀市)の部分は約3キロ。総会開催を前に設立発起人代表で上野商議所の田山雅敏会頭は、上柘植と新名神のICや国道1号が通る土山(甲賀市)との区間約10キロを先行して整備することの要望を強調し、「地域経済の活性化や地域の産業と観光振興に寄与する道路になることを確信している」と話した。設立総会の会場はハイトピア伊賀(上野丸之内)の3階ホール。
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