全国高校総体(インターハイ)のアーチェリー競技大会兼高円宮賜牌全国高校アーチェリー選手権大会の女子個人で、三重高(三重県松阪市)3年の北村瑞貴さん(18)=名張市桔梗が丘=が2位に輝く快挙を達成した。
北中学校ではハンドボール部に所属。進学した同高で初めてアーチェリーを知り、「かっこいいな。やってみたい」と入部した。70メートル先の的に全く矢が届かなかったという初心者レベルからのスタートだったが、背中に筋肉がつき始めた1年の冬にやっと届くようになったという。
昨年は県総体で5位に入り、香川県で開かれたインターハイに初出場。490点で120位だったものの、自己新記録を更新し、喜んで帰って来たそう。全国の強い選手と対戦したことで刺激を受けたといい、更に練習に熱が入ったという。
また、県の国体強化選手にも選ばれ、特別指導を受けるようになると、めきめきと上達。昨秋の県大会で優勝し、今春の全国選抜大会では33位になるなど急成長し、頭角を現した。6月の県総体では個人も団体でも優勝し、同高の団体としての全国大会初出場に貢献した。
8月9日に北海道帯広市であった大会本番には「個人ではベスト16に入りたい」と挑み、619点で2位に輝いた。試合中はあえて順位を見ず、終始気持ちを強く持ってチャレンジャーとして徹した自分自身が実は一番びっくりしたという。
「アーチェリーは、個人競技なのに友だち同士で高め合えるチームプレーみたいな競技」と語る北村さん。「もっともっと上を目指したい」と更なる飛躍を誓った。
2023年9月9日付851号2面から
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