三重県名張市は8月29日、8億5110万円を増額する一般会計補正予算案など24議案を発表した。9月5日が初日の9月定例議会に提出する。
補正予算の内容は、新型コロナウイルスワクチン接種事業や「みえ子ども・子育て応援総合補助金事業」、庁舎設備改修事業など。
みえ子ども・子育て応援総合補助金事業は1790万円(県費2分の1)を計上。この中、妊娠・出産・育児の切れ目のない支援を行う名張版ネウボラの推進に向けた母子保健事業(1183万円)で、▼妊娠8か月の妊婦を対象に各地域の子育てサロンで実施している面接への参加を促すため、おむつをプレゼントする取り組み▼電話と対面で行ってきた助産師による相談を無料通信アプリ「LINE」でも受け付ける取り組みなどを行う。
庁舎整備改修事業(7950万円)は、市役所本庁舎の自家発電設備の更新に合わせ、燃料タンクを従来の1500リットルから3000リットルに拡張し、停電時に24時間稼働できるようにする。
補正予算で最も金額が大きい項目の基金積立金(3億7353万円)は、前年度の決算剰余金を介護給付費準備基金や財政調整基金などに積み立てるもの。
他の主な事業は次の通り。
▼6月の台風2号に伴う集中豪雨で被災した同市安部田の坂の下橋と同市東町の市道のり面の復旧に向けた経費(2600万円)
▼市立小中学校の校務用パソコン購入費(573万円)
▼県が実施するため池補強工事の市負担経費(240万円)
▼名張市民センターの空調改修費(200万円)
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