写真歴約40年の駒田直哉さん(71)(三重県伊賀市陽光台)の初個展「感動その瞬間を残す」が9月4から29日まで、伊賀市役所(同市四十九町)4階市民ミニギャラリーで開かれる。
車好きで、自身の車を撮り始めたのをきっかけに、35年前からは風景を中心にシャッターを切っている。若い時は富士山や飛騨の白川郷などへ遠出もしたそうだが、最近は地元や近県での撮影が多くなっているそう。
特に満月と伊賀上野城を一緒に写すのが好きで、満月の夜になると毎回のように撮影に出掛ける。「スーパームーン」「おぼろ月」など、毎回違う形の月と城がフレームに収まり、何とも言えない魅力だという。
2020年には、旅行代理店関係者などでつくる組織が選定する「日本百名月」の認定登録地に選ばれた市内で眺める「伊賀の月」のイメージ写真として駒田さんが撮影した作品が紹介されている。
これまで有志でグループ展を開いてきた駒田さんにとって、今回は初めての個展。雪が舞う伊賀上野城や紅葉の青蓮寺湖、更には奈良県の壷阪寺の大仏と桜、撮影のタイミングが難しいとされる吉野山からの金峯山寺蔵王堂の雲海など、大判写真が11枚展示される予定。
駒田さんは「感動の一瞬を見てもらえたら。見た人が、簡単に使えるスマホでなく、ミラーレス一眼のようなカメラを使った撮影を始めるきっかけになればうれしい」と来場を呼び掛けている。
時間は午前9時から午後5時まで。観覧自由。
2023年8月26日付850号10面から
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