8月18日から新潟市で開かれる「全国中学生少林寺拳法大会」に、三重県伊賀市立霊峰中3年の森口心楓さん(15)が県代表として出場する。
競技を始めたのは保育園の年長のころで、現在は二段。金剛禅総本山少林寺三重上野道院と同壬生野道院でそれぞれ週1回練習している。
5月に鈴鹿市で開かれた県予選を勝ち抜き、3人の代表の一人に選ばれた。地方予選を通過した100人以上が出場する全国大会では、女子有段の部の「単独演武」に出場する。
単独演武は、突きや蹴りの基本的な型を1人で演じる種目で、技術面とともに、気迫、スピード、美しさなどの表現面から審査員が採点し順位を決める。大会では予選、準決勝でベスト16が決まり、決勝へと進む。
「2人で競技する組演武より、自分のやり方・ペースでできる単独演武の方が好き」と森口さん。指導者からは「普段は穏やかだが、演武が始まると瞬間に切り替え、気迫がみなぎるのが彼女の良さ」と評する。南出哲男道院長(62)も「本番でも精神を整え、普段の力を出し切ってほしい」と声援を送っている。
森口さんは「自分の想像していた通りの演武ができた時の達成感が魅力。全国では精いっぱい頑張りたい」と力強く話した。
2023年8月12日付849号6面から
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