三重県警名張署は8月14日、名張市夏見の百五銀行名張支店の店舗前で、特殊詐欺撲滅に向けた街頭啓発キャンペーンを実施した。同署のマスコットキャラクターであるクマの巡査「バリーナ」に扮した署員も店舗前に立ち、啓発物品を配って注意を呼び掛けた。
キャンペーンは年金が支払われる偶数月の15日に合わせ、商業施設や郵便局前などで定期的に開催している。バリーナが啓発活動へ参加するのは今回が初。今年は拾得物としてウサギやインコが立て続けに同署に保護され、署員たちの人気を集めたこともあり、動物たちの人気にあやかってマスコットの起用を決めたという。
この日の活動には、署員や名張地区防犯協会の職員ら計4人が参加。来店客に「特殊詐欺に十分お気を付けください」と声を掛けながら、多様な詐欺の手口への注意を促すチラシや、「他人ごとと思わない!特殊詐欺に注意」と書かれた日用品など100セットの啓発物品を手渡した。
同署生活安全課の小柴大輔警部補は「啓発活動を通して少しでも詐欺の被害を減らせれば」と呼び掛け、隣でうなずくバリーナを見て「バリーナもそう言っています」と笑った。
同署によると、同署管内では今年1月から6月末までに特殊詐欺の被害1件(昨年同期比2件減)が発生。被害額は5万円(同105万円減)となっている。
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