愛宕の火祭り4年ぶり復活へ　29日・名張川納涼花火の始まり告げる

　名張川納涼花火大会の始まりを告げる三重県名張市新町の愛宕神社の神事「愛宕の火祭り」が今年、4年ぶりに復活する。7月29日午後7時30分からで、たいまつを掲げた地元住民ら約50人が勇壮に名張川を渡る。

　同神社は火の神「火之迦具土神（ひのかぐつちのかみ）」を祭っており、愛宕の火祭りは大正時代末期ごろに始まったとされる火伏せの神事。一時途絶えていたが1973年に復活し、2015年には日本河川協会から表彰された。

　火祭りでは、白装束をまとった住民たちが火のついたたいまつを持ってみこしとともに地区を練り歩いた後、新町橋と黒田橋を経て、対岸から列を成して川を渡り、神社に向かう。

「区民の活気に」

　新町区自治会の金井平行区長（72）は「コロナ禍で毎年やっていた神事ができず、寂しい思いをしていた。今年は、以前のように区民の活気につながる祭りにしたい。安全第一で臨みたい」と話した。

2023年7月29日付848号12面から