夏風邪「ヘルパンギーナ」　三重県内で7年ぶり警報レベルの流行　県が注意喚起

　三重県は、乳幼児に多い夏風邪「ヘルパンギーナ」が県内で流行していると発表した。6月12から18日の1週間は定点医療機関（45機関）の1定点あたりの平均患者数が7・38人となり、国立感染症研究所が示す1定点あたり6人の警報レベルを7年ぶりに越えた。

　県によると、ヘルパンギーナは5月から夏にかけて乳幼児を中心に流行する急性のウイルス性咽頭（いんとう）炎。感染すると、38度以上の発熱やのどの痛み、口腔（こうくう）内に水疱ができる症状などが現れるという。

　県内では6月に入ってから患者が急増。12から18日は伊勢、津、四日市市、鈴鹿、伊賀の各保健所管内で警報レベルを超えた。

　県は対策として「手洗いやうがいを徹底する」「症状がある人との密接な接触を避ける」「タオルなどの共有をしない」などを挙げている。