【4年連続の営業中止が決まった名張市民プール=同市夏見で】

 三重県名張市は6月16日、同市夏見の市民プールの営業を今夏も中止すると発表した。施設機器の故障などが理由で、改修の見通しは立っていない。2020年から22年はコロナ禍を理由に営業を見送っており、中止は4年連続。

 管轄する同市教育委員会によると、同プールは1969年の25メートルプールの竣工で開設。翌年に幼児用プール、81年に50メートルプールが完成した。

 当初は今夏の開設を目指していたが、営業しない年が3年間続いた影響もあり、プールの水を循環させ水質を維持する濾過(ろか)器2台がいずれも作動しなくなってしまったという。プールサイドのコンクリート床も老朽化で傷んでおり、改修費用は最低でも700万円を見込む。

 コロナ禍前は7月下旬から8月中旬まで営業し、19年は延べ3542人が利用。多かった16年は延べ1万794人が利用していた。

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