三重県立伊賀白鳳高校の工芸部員が地元産材で作った木製消毒液台のお披露目会が6月14日、寄贈先で伊賀市沖の上野南小学校であった。児童約120人も参加し、高校生と交流しながら一緒に完成を喜んだ。
木材で家具や立体作品を作っている同部には1年から3年の男女9人が所属。校区再編で神戸と比自岐、依那古の3校が統合した上野南小の開校記念にと、約半年間をかけて消毒液台9台を完成させた。
木材にはヒノキとクルミを使用しており、天板の大きさが縦横各40センチ。高さは小学生の平均身長を調べて1年生用には50センチ、6年生には63センチなど調整した。統合前の学校で児童が背板に描いた四季の絵も飾り付けている。
お披露目会では、部員と同高の松本徳一校長、児童の代表、同小の松田久司校長で除幕。舞台上の消毒液台を見た児童たちからは、大きな拍手と歓声が会場の体育館に響き渡った。
消毒液台は各学年の教室や昇降口に設置する。高校生から感想を聞かれた児童たちは「本棚にも使えてかっこいい」「身長を調べて作ってくれたのはすごいと思った」「自分たちが書いた絵を使ってくれてありがとう」などと答えていた。提案者で旧神戸小卒業生の同高3年、山本裕暉さん(17)は「喜んでもらえてくれしい。大事に使ってくれたら」と話した。
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