【練習の様子=名張市で】

 「しんどい時でも仲間の存在と思いやりで乗り越えていけるのがチームの力」。三重県名張市の小学生男子バスケットボールチーム「名張ヒート」は、学年に関係なく仲の良い21人のメンバーが週3回、気持ちを入れた練習に汗を流している。

 数年前に名張小のスポーツ少年団から独立し、現在は同小の他、百合が丘、比奈知、蔵持小の児童も参加している。1年生から6年生まで一緒に練習し、「皆が話しやすく、誰もが『ありがとう』『ごめんね』と言い合える雰囲気がある」と、指導する青田愛子ヘッドコーチ(48)は話す。

 試合では、守備で揺さぶりリズムを作るのがチームのスタイルで、目標に据えるのは伊賀地区1位と県大会上位進出だ。青田ヘッドコーチが「陸上部も驚くくらい、走る練習に重点を置く」と語るように、1試合(6分4クオーター)24分間を通して走り負けない体力を養っている。

 キャプテンの筒井稜介さん(名張小6年)は「皆が優しくて楽しいのがチームの良いところ。分からないことがあっても『ここはこうすれば』と言い合えるし、何でもやってみて覚えられる」と笑顔を見せる。青田ヘッドコーチは「バスケットを続けることで悔しさや楽しさを表現し、人間性を高めていってほしい」と期待を込めて話した。

 練習は毎週火曜午後5時から同7時、土曜午後1時30分から同5時30分、日曜午前9時から午後1時に名張小(同市丸之内)体育館で。月会費2000円。見学、未就学児の参加も可。

 問い合わせは、保護者の筒井さん(080・6969・8235=夕方以降)、または電子メール(nabariminibbc@gmail.com)で。

練習に集まった名張ヒートのメンバー=同

2023年5月27日付844号12面から

- Advertisement -