災害時に施設利用　ダイナムと協力協定　伊賀市

　三重県伊賀市とパチンコチェーン大手の「ダイナム」（東京都荒川区）は5月29日、災害時に自動車などで避難した市民らに対し、駐車場の一部やトイレなどの施設が利用できるよう協力する協定を締結した。

　協定書などによると、同社が協力する施設はダイナム上野店（同市服部町）。市からの要請で一時避難場所として無償で貸し出す駐車場は約450台のうち150台分で、必要に応じて店舗にある食料や飲料も提供する。

　同社は全国で約400店舗を展開。上野店は2002年から営業している。県内で災害時の協力協定を結ぶのは11店舗のうち名張市、松阪市、川越町に次いで伊賀市が4件目だという。

　協定書への署名後、岡本栄市長は「地震が最近増えている。災害時に駐車場やトイレの利用、水などの提供は大変ありがたい」と感謝を述べた。同店ストアマネジャーの大木真一さんは「万一の時にはご協力したい」と話した。