がん研究への募金を呼び掛けながら三重県内全29市町を巡る「生命(いのち)の駅伝」(上村眞由実行委員長)が伊賀地域に入り、5月26日午前9時に名張市立病院(百合が丘西1)前で出発式があった。市民ランナーや医療従事者らが黄色地に黒色で「命」と書かれた旗をはためかせながら伊賀市を目指して市街地を駆け抜けた。
生命の駅伝は今年で29回目。15日に菰野町をスタートし、30日までの計12日間で計約430キロを駆け、集まった募金の全額をがん研究の支援に充てる。26日は同病院をスタートし、伊賀・名張両市役所などに立ち寄りながら伊賀市のハイトピア伊賀(上野丸之内)までの約29キロを走る。
出発式で同病院の藤井英太郎院長は「医療の進歩は非常に目覚ましいが、未だに死亡原因の一位をがんが占めている。生命の駅伝は、患者さまやご家族の方にとって、心の支えになっていると思う」と述べ、院内に設置されていた募金箱を同駅伝実行委に手渡した。実行委顧問で桑名市総合医療センター副理事長の白石泰三さん(70)が「皆さんの熱い思いを胸に走っていきたい」とあいさつし、15人のランナーが病院関係者らに見送られて出発した。
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