【新たな資産として報告書に記載された美術工芸品の「蓮華文方形軒瓦」について説明する岡本市長=伊賀市で】

 三重県伊賀市は5月17日、岡本栄市長(71)の資産を条例に基づき公開した。閲覧場所は同市四十九町の市役所4階にある秘書広報課広聴広報係で、時間は平日午前8時30分から午後5時15分まで。

 岡本市長が提出した報告書によると、22年中に取得した新たな資産は、大津市の南滋賀廃寺から出土し白鳳時代のものとされる美術工芸品の1点「蓮華文方形軒瓦」(縦約23センチ、横約6センチ)。昨年12月に数百万円で大阪府内の古美術商から購入したという。今月9日の定例記者会見では「大変貴重なもの。将来、伊賀市に美術博物館ができたら寄託しようかな」と話した。

 美術工芸品は他に、市指定文化財の「木造阿弥陀如来坐像」や21年に購入した「木造狛犬」など彫刻2点、絵画8点、陶器1点、金工1点の計12点。取得価額が100万円を超えるものに限り、資産公開の対象と条例で定めている。

 不動産は同市の上野池町と生琉里に7筆計約2772平方メートル(22年1月1日現在の固定資産税課税標準額約787万円)、自宅などの建物計5棟約391平方メートル(同約1236万円)。有価証券は伊賀上野ケーブルテレビの5株(計25万円)で、当座と普通を除く預貯金、貸付金、借入金はいずれもゼロ円だった。

 22年分の所得は、給与が1305万4580円。年金と講演料の雑所得は222万1133円だった。

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