【消防車の赤色灯(フォトAC)】

 3月中、三重県伊賀市では18件(建物2、林野2、その他14)、名張市では5件(建物1、その他4)の火災が発生し、1人が死亡した。特に伊賀市内では立て続けに5件発生した日もあるなど、草やごみの焼却に端を発する火災が多発した。

 伊賀市では、1日に島ヶ原で草焼きの火が広がり、休耕田8500平方メートルと農小屋2棟が燃えた。11日には玉瀧で草焼きの火が田とあぜ6000平方メートルに加え、山林370平方メートルにも広がった。12日には石川で山林約750平方メートルが焼ける火災があった。

 名張市では、4日につつじが丘で2階建て民家が全焼。住人の男性が死亡した。9日には下小波田で草焼きの火が周囲の休耕田などに広がり、約4000平方メートルが焼失した。

 伊賀地域では例年、農繁期を控えた2月から4月中旬にかけ、草焼きなどが原因の火災が多発している。消防では延焼防止のため、強風時に焼却行為を行わず、水を入れたバケツやペットボトル、スコップなど応急的な消火に役立つものを持参することなど、火の取り扱いに十分注意するよう呼び掛けている。

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