三重県名張市は4月7日、地震や風水害などの災害が発生した際、駐車場の一部を避難所や災害活動拠点として借りる協定を、パチンコ店を展開する「ダイナム」(本社・東京都)と結んだ。
協定内容は、自家用車で避難する被災者の安全確保のため、同社が三重名張店(同市下比奈知)の駐車場(最大483台分)を市に提供し、使用可能な範囲でトイレなどの設備を貸し出す。
災害時に復旧の優先度が高い国道に面しているなど、同店の有効な立地を地域貢献に役立てようと同社が提案した。同店によると、災害備蓄品としてカセットコンロやガスボンベ、毛布などを常備し、提供可能だという。
この日、市役所であった調印式で北川裕之市長は「市でも避難所は設定しているが、予想外の大きな災害に備え、万全の態勢を整えておきたい」と述べ、出席した同店マネジャーの阿部泰輔さんは「山の中腹にあるので、水害も問題ないと思う。お役に立てれば幸い」と話していた。
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