【名張市役所本庁舎=同市鴻之台1】

 三重県名張市発注の電気工事を巡って市職員ら2人が逮捕された贈収賄事件を受け、北川裕之市長は2月21日、緊急でコンプライアンス(法令順守)の研修を22日に開くと記者会見で明らかにした。

 緊急の研修は、室長級以上の管理職全員が対象で、市長が訓示する他、弁護士資格のある総務部の職員が講義し、改めてコンプライアンスの徹底を図る。この他、来年度の早期に全職員(約800人)を対象にしたコンプライアンス研修を行い、契約事務に関わる職員対象の研修も新たに実施していくという。

 市によると、コンプライアンス研修は今年度も3回実施したが、各室から1人が参加する程度で、参加者は延べ約150人だった。北川市長は「受けてない人に受けてもらう、そういうフォローが甘かった」と話した。

 また北川市長は、内部と外部の各調査委員会を立ち上げる考えも示した。内部調査委は、副市長や入札に関わる部長、室長など10人程度で構成し、2月中に設置する。外部調査委は、捜査の進捗を見ながら設置時期を決めるという。北川市長は「こういうことが二度と起こることの無いように改善を図りたい」と述べた。

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