三重県伊賀市は2月17日、同市と京都府笠置町、同南山城村、奈良県山添村の小学生計20人を対象に「空からの圏域見学体験事業」の実施などを盛り込んだ一般会計当初予算案を発表した。岡本栄市長が発案した定住自立圏推進事業で、ヘリコプターでの探訪を通じ「圏域の誇りや自尊心を醸成する」のが目的だという。

 事業費はヘリコプターの運航業務委託料266万円。市のふるさと応援基金を充てる予定。担当の総合政策課によると、1回の飛行に児童10人が搭乗する計画だという。

 岡本市長が同事業を思いついたのは、昨年6月に市南部にある完成前の川上ダムをヘリで視察したのがきっかけ。17日にあった議会前の会見では「地図では分かっていたが、飛んでみると一体の地域だと実感できた。子どもたちにも感性が柔らかいうちに身につけてほしい」と説明した。

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