【名張市消防本部庁舎=同市鴻之台1】

 

 三重県の名張市消防本部は1月10日、2022年に市内で発生した火災や救急などの対応状況を発表した。火災は、「たき火」を出火原因とするものが多発。救急車が出動した件数は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響などで初めて年間4000件を超えた。

 発表によると、火災件数は前年比7件増の22件で、内訳は建物火災2件(前年比8件減)、林野火災3件(同2件増)、車両火災1件(同1件増)、その他火災16件(同12件増)。死者は林野火災による1人(同1人増)だった。その他火災の件数は、2005年以降で最も多かった。

 出火原因は、林野火災とその他火災のほとんどが、たき火から周辺の枯れ草などに燃え移ったもの。同本部予防室は「乾燥時や強風時は、火の取り扱いに十分に注意してほしい。枯草などの焼却を行う際は、事前の届け出を」と呼び掛けている。

 救急出動件数は前年比641件増の4041件、救急搬送者数は前年比508人増の3552人で、いずれも過去最多だった。出動件数の内訳は急病2877件(同617件増)、一般負傷600件(同48件増)、転院搬送284件(同12件減)、交通事故157件(同29件減)、その他123件(同17件増)だった。

 救助出動件数は46件(同17件減)、救助者数は39人(同15件減)だった。

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