三重県名張市議会は12月定例会最終日の20日、来年4月から定例会の回数を年1回とし会期を1年とする、通年議会制の導入を決めた。
同市議会では現在、年4回(6、9、12、3月)の定例会などを市長が招集し、日程が終わると閉会している。通年議会では閉会期間がなくなり、議長の判断で必要に応じて本会議や常任委員会を開くことができる。
議会事務局によると、メリットとして災害など突発的な問題に速やかに対応できる他、市長の専決処分の減少にもつながる。同市では、従来と同様の日程で集中的に審議する定例議会を開く方法をとる。県内では県議会の他、四日市、鈴鹿、鳥羽市議会が通年議会を導入している。
7月に福田博行議長が議会運営委員会に諮問し、導入に向けた検討が進められていた。この日、議運のメンバー8人が連名で条例改正案を提出し、全会一致で可決した。
5・3億円補正予算案可決
この他、5億3587万円を増額する一般会計補正予算案など20議案を可決、同意し、陳情1件を採択。三原淳子議員(日本共産党)らが提出した市税条例改正案は反対多数で否決され、閉会した。
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