【稽古に励む菊苑会のメンバーを見守る菅生さん(左)=伊賀市山出で】

 三重県伊賀地域を中心に箏(琴)の演奏活動を続け、高校などでの指導にも携わってきた菅生三千代さん(76)=伊賀市山出=の15年ぶりのリサイタル「絃によせて 宮城道雄の世界」が、10月23日午後2時から名張市松崎町のadsホールで開かれる。

 母・菊苑路子さんが奏でる箏に幼少時から親しみ、母が主宰した教室「菊苑会」を後に継承。国内外で演奏を披露するとともに、後進の指導にも力を注いできた。リサイタルは20年前に第1回、15年前に第2回を開催後、家族の介護や新型コロナなどの影響で先延ばしになっていた。

 ここ数年は年10回ほどあった会の演奏会も、コロナ禍ではゼロに。そんな中でも「私たちは自分の中で継続して取り組めるものを一生懸命やってきた。それに、演奏を楽しみにしてくださる方も多い」と前を向き、コロナ禍だからこそ聞いて楽しめる邦楽の良さを伝えようと準備を進めているという。

 今回は、ゲストのバイオリニスト中島慎子さんと共演する「春の海」、長女でクラリネット奏者の菅生千穂さんとともに奏でる「猫を祭る」など、宮城作品を中心に賛助出演の3団体とともに計7曲を披露する予定。

 入場料は一般1500円、ペア券2000円、高校生以下500円、未就学児無料。伊賀地域のプレイガイドで販売している。

 問い合わせは菅生さん(0595・21・3559=勝因寺)まで。

2022年10月22日付830号17面から

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