【上野税務署長の白川さん=伊賀市緑ケ丘本町で】

 三重県伊賀市と名張市を管轄する上野税務署長に7月10日付で白川敬史さん(56)が就任した。同署勤務は32年ぶり2度目で、「誠意ある仕事をしていきたい」と抱負を語る。

 出身は飛騨の小京都と呼ばれる岐阜県高山市。高校時代は山岳部に所属し、槍ヶ岳や穂高岳などにテント泊で登っていたという。1985年に名古屋国税局へ入局。2か所目の勤務地として89年から2年間働いたのが上野税務署だった。資産課税の職務に当たる中、飛騨のように自然が身近な伊賀の環境に安心感を覚えたという。「当時は車への興味が強く、休みの日は青山高原や赤目四十八滝にもドライブに出かけた」と振り返る。

 その後は東海地方を中心に転勤を重ね、広島市にある広島北税務署の副署長も経験。そのころにプロ野球の広島東洋カープのグッズが増え、現在もデスクで愛用している。同局課税第一部機動課長を経て、現職。

 特に思い出に残る仕事として、2000年に配属された同局課税総括課準備室勤務を挙げる。「課の新設に向け、繰り返し議論しながらさまざまなことを取り決めた。徹夜もしていろいろな意味で激務だった」と振り返る。

 署長として再び伊賀に戻ってきた白川さんは毎朝、服部川沿いを歩きながら「こんなに住み良い所だったんだ」と改めて感じているという。「豊かな自然やおいしい食べ物、酒を若い時以上に楽しみたい」と話す。

 現在の趣味はオートバイで、年1回は東北や九州などへロングツーリングにも出かけていたという。オフロードにも対応できるBMWのR1200GSが愛車だ。

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2022年9月24日付828号10、11面から

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