【豆腐作りで使う大豆】

 三重県名張市の名張商工会議所が創立60周年を迎えた2018年に創設した「名張商工会議所長寿企業表彰制度」。表彰された43社をより多くの人に知ってもらおうと、追加取材とデータをデジタル化して一つのホームページにまとめたサイトが開設された。表彰は、会員として10年以上経過した企業で、市内に本店、本社を有し、100年以上存続し経営する企業が対象。YOUでも毎週1社ずつ、創業年代順に企業を紹介していく。名張の長寿企業サイト

創業1883~1897 明治中期

名張市鍛冶町74
電話 0595-63-0537
代表者 挽本 金市

■ 取扱商品・サービス

 安心安全な原料にこだわり、豆腐、油揚げ、厚揚げを製造販売しております。

4代目の挽本晋一さん

■ 事業の沿革

 明治中期に挽本岩五郎が創業し、豆腐の製造販売を営んでいました。大正に入ってから2代目正一に代替わりし、昭和中期頃に3代目の金市に代替わりしました。現在は私、晋一で4代目となります。
 創業当初から店頭販売をはじめ、近隣のお店に商品を並べてもらっていましたが、平成2年より学校給食にも商品を卸すようになりました。

■ 経営理念・特色

 食を通じて皆様の美容と健康に貢献して参ります。

■ 食を通じて美容と健康に貢献

 Q 毎日の仕事の流れを教えてください。
 A 仕事は毎朝5時から始まります。大豆をすりつぶす▼釜で煮る▼豆乳とおからに分ける▼にがりを入れて箱で固める▼水槽で冷やす▼パッケージする。これは木綿豆腐の場合ですが、妻と2人で機械を使いながら、だいたい午前8時までに終わらせます。その後、車に乗せて配達先を回ります。

 Q どんなところに、どれくらいの数を出荷しているのですか。
 A 給食で使っている名張市内6、7か所の学校やスーパーの地場産品売り場など小売店に卸しています。多い日は1日600丁ほどを作って配達しています。

型に流し込み固める工程

 Q 豆腐作りの難しさを教えてください。
 A その日の気温や湿度など、条件の違いが商品の出来に影響します。例えば豆腐を固める時間など、経験を基にその都度調整していく必要があり、難しい点だと思います。

 Q 今後への思いをお聞かせください。
 A 長年続けていると、「ここの味が好き」と、うちの豆腐を目当てにわざわざ買いに来てくれるお客さまもいます。私たちの体が持つ限り、豆腐作りを続けていきたいです。

切り分けた後、

水槽に入れられた豆腐

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