普及会が指導
忍者の動作を採り入れたご当地健康体操「忍にん体操」を、三重県立伊賀白鳳高校(伊賀市緑ケ丘西町)ヒューマンサービス科介護福祉コースの2年生が学んでいる。今年度からは、忍にん体操普及会のメンバーから授業で教わり、介護施設での実習に向けて習得している。
同体操は2003年に創作。胸の前で両手を組む「九字法」、手を刀に見立てて指で空を切る「刀印」など、体操の中に忍者の動きを採り入れている。誰でも楽しく体を動かすことができ、地域の高齢者施設や保育施設でも導入されている。
同高では5年以上前に授業で導入し、これまではビデオを使って学んできたが、動きの意味合いなどをより深く知ろうと、普及会に指導を依頼。今年度から授業で直接教えてもらうことになった。
体操の授業は6月中に3回を計画。立って動く通常バージョンと、座ってできるバージョンの2種類を習得し、8月から始まる実習で高齢者の前で実演する予定だ。
「実習で一緒に」
指導を受ける澤田匠太君(16)は「思っていたよりも動きがある。実習では、高齢者の方と一緒に元気に体操したい」と意気込む。普及会の吉本俊美会長は「忍にん体操はバランス感覚を養い、足腰に良い体操。若い方が関わってくれて頼もしい。自信を持ってやって頂きたい」と話していた。
忍にん体操は、県立あけぼの学園高校のスポーツレクリエーションの授業でも、2年前から導入されている。
2022年6月25日付822号24面から
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