女子サッカー・なでしこリーグ1部に所属する伊賀FCくノ一三重の選手らに機械織伊賀くみひもの製造を手掛ける「糸伍」(伊賀市上野鉄砲町)が5月31日、サッカースパイク用の「くみひもシューレース」を提供した。地元企業が培った伝統技術でリーグ連覇を目指すチームの勝利を “足もと”から支える。
同社では3年前から靴ひもの開発を始め、くノ一には試作品を含めて商品の提供は今回で3回目。今季新調した緑と黄緑のホーム用ユニフォームと同じ2色を使ったオリジナルモデルになっている。
素材はポリエステル100%で、切れにくさと解けにくさに加え、選手の意見を取り入れて女性アスリート向けに伸縮性を調整した。同商品はJリーグでプレーするプロ選手約50人も使用しているという。
贈呈式があった同市才良の練習グラウンドで、松田智行社長(47)は「くみひもは切れ目が見えないことから縁起が良いとされ、武士が好んで身に着けたことから『勝ちひも』と呼ばれることもある。少しでもパフォーマンスに貢献できたら」とあいさつ。リーグは次節から後半戦に入り、くノ一の順位は8勝1分1敗の暫定首位。選手29人とスタッフの計33人分を受け取った作間琴莉主将(25)は「今年も提供してくださりありがとうございます。選手全員で頑張ります」と感謝を伝えた。
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