任期満了に伴う三重県名張市長選で初当選した北川裕之市長(63)が4月25日、初登庁し、公務をスタートさせた。
午前10時、市役所正面玄関で職員ら約50人に迎えられ、花束を受け取った。続く就任式では、「亀井前市長は福祉や医療の体制を構築された。しっかり受け継ぎ、次の新しいまちづくりを進めたい」と集まった幹部職員に語り掛けた。
就任会見では「責任の重さをひしひしと感じている」と心境を語り、「食と観光を基軸に、産業基盤を作っていくことがミッション。若者の定着を進め、人口減少を緩やかなものにし、住民税一辺倒ではなく少しでも自立性を高めたい」と意欲を語った。
最初の取り組みとしては「コロナ禍が続いている。保健医療の分野だけではなく経済を含めて真っ先にやらなければ」とし、肉付け予算となる6月補正予算については「産業基盤を作っていくことを公約に上げた。出だしになるような予算をしっかり付けたい」と考えを示した。
財政については「都市振興税は2023年度までの延長で終わりにしたい。その後の財政運営は中期財政見通しが出ているが、やらなければいけない課題がたくさんある。中学校給食など、どの事業がどこまで見込まれているのか、整理をした上で判断したい」と述べた。人事については「副市長を早く決めたい。遅くとも6月議会までには」と話し、現時点では「熟慮中」と答えた。
この他、「医療について岡波総合病院、伊賀市長、名張市長3者の話し合いが重要なポイント。出来るだけ早く議論させて頂く場を持ちたい」と語った。
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