【屋外特設会場で万歳三唱する北川氏(中央)ら=名張市黒田で、17日午後11時20分撮影】

 三重県名張市長選挙が4月17日、投票、即日開票され、新人で無所属の北川裕之氏(63)=前県議=が、新人で無所属の森脇和徳氏(48)=前市議=を破って初当選を果たした。得票数は北川氏が2万3340票、森脇氏が1万1878票だった。

万歳三唱後、あいさつを述べる北川氏=同

 開票が進むと、同市黒田にある北川氏の選挙事務所には続々と支援者が集結。午後11時の中間速報で相手候補と1万2000票の差がつくと歓声が上がった。間もなくして北川氏が事務所近くの屋外特設会場に到着し、岡本栄伊賀市長ら近隣の市長も祝福に駆け付けた。

 全員で万歳三唱した後、北川氏は選挙戦について「出遅れ、厳しいと感じていたが、支援者の皆さんが私の思い、政策を伝えて頂き、勝つことができた」と振り返り、「全身全霊、自分の全てを投げうって、新市長としての仕事に邁進していきたい。10年先を見据えた新しいまちづくりを、皆さん一緒に始めましょう。コツコツと粘り強くやっていきたい」と当選のあいさつを述べた。

支援者らにあいさつする森脇氏=名張市元町で、17日午後10時35分撮影

 森脇氏は支援者が集まる同市元町の選挙事務所近くの店舗駐車場に、両氏とも5000票という最初の開票速報から約5分後の午後10時35分ごろに姿を見せ、「ここまでやって頂いたのに本当に申し訳ない結果になり、誠に残念。私が負けたということは真摯に受け止めなければならないと思っている。本当に申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げ、記者からの質問の中で「政治活動はこれで終結させて頂きたい」と述べた。

 当日有権者数は6万4021人。市長選の確定投票率は2018年の前回選挙より4・33ポイント高い56・02%となった。

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