女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は3月20日、本拠地の上野運動公園競技場(三重県伊賀市小田町)でASハリマアルビオンとの開幕戦に臨んだ。先制しながら一時は同点に追いつかれたものの、後半に勝ち越して2‐1で勝利し、リーグ連覇に向け幸先良いスタートを切った。
試合は前半31分、CKから相手GKが弾いたところをMF森仁美が頭で押し込み先制。そのまま前半を終えたが、後半18分にパスをつながれ同点ゴールを許す。しかし同32分、CKのこぼれ球を反対サイドにいたMF下條彩が左足でボレー気味に合わせ、そのまま逃げ切った。シュート数では相手に上回られたものの、CK7本のうち2本が得点につながった。
今季から指揮を執る草木克洋監督は試合後、「ホーム開幕戦で緊張もあり、10分過ぎても落ち着きを取り戻せないまま進んだが、セットプレーで得点できて良かった。守りに入ったことで全体のバランスが崩れ、同点に追いつかれた。しかし、ベテランを投入してリズムが変わり、逆転できた」と振り返り、「このまま次のゲームに入ることはできない。多くの面を修正していきたい」と気を引き締めていた。
2年ぶりにくノ一へ再加入し、決勝ゴールを挙げた下條は「開幕戦の緊張感の中で勝ち点3が取れ、とりあえずホッとした。チームとしても個人としても課題がたくさんあるので、切り替えて次節へ向かいたい」とコメントした。
3連休の中日で、市内在住者と中学生以下が入場無料になる「ホームタウンデー」として行われたこの試合には、昨季のホーム開幕戦の2倍以上となる819人(主催者発表)が来場した。
くノ一は次節、3月26日午後1時からアースケア敷島サッカー・ラクビー場(前橋市)でバニーズ群馬FCホワイトスターと対戦する。
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