【出来上がったCDを市教委へ寄贈した菅生代表=伊賀市四十九町で】

 三重県の伊賀地域で芸術文化の振興のために活動する市民団体「伊賀・赤まんまの会」(菅生和光代表)が資料収集と録音を進めていた、校区再編などで閉校となった伊賀市内の小中学校16校分の校歌を収録したCD「なつかしい校歌をたずねて 第1集」がこのほど完成した。

 収録校は、上野地区が小田小、花之木小、三田小、桃青中。阿山地区が河合小、鞆田小、玉滝小、丸柱小、河合中、生玉中、丸柱中。大山田地区が阿波小、布引小、山田小、大山田東小、大山田西小。市の地域活動支援事業補助金を活用し、昨春から編集を進めてきた。卒業生や元教員らを頼りに楽譜や伴奏譜などを探し、資料が見つからなかった学校の分は覚えている人に歌ってもらい採譜したという。

 パッケージやディスクのラベルには、最初に収録されている旧小田小学校(小田町)の校舎の絵を使用。2月下旬、市教育委員会へCDを寄贈した菅生代表は「地元の学校、自分や家族が育った学校の校歌を大切にすることは郷土愛につながると思う。さまざまな場面で役立ててもらえたら」と思いを伝えていた。

 第1集は税込み1500円で、歌詞、楽譜、ピアノ伴奏譜を記載した小冊子付き。市内のサワノ楽器店(上野東町)、岡森書店白鳳店(平野東町)で購入できる。


 同団体では2019年1月の校歌コンサート第1弾で上野地区の小中4校の校歌などを演奏。今後は3月27日に青山編、9月に阿山・大山田編を予定している。

 3月27日のコンサート「なつかしい校歌をたずねてⅢ 青山編」は、同市青山地区で閉校となった小中学校の校歌を演奏し、後半の「アンサンブルの楽しみ」には伊賀地域と近隣で活動する2グループが出演予定。会場は同市阿保の青山ホール、午後2時開演。入場料は一般1000円、高校生以下500円で、チケットは伊賀地域のプレイガイドで販売している。

2022年3月12日付815号20面から

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