女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は2月5日、伊賀市才良にあるトレーニング場で公開練習を実施した。今季のトップチーム登録は新加入の9人を含む総勢28人。就任した草木克洋新監督(59)の下、3月20日(日)に予定する本拠地・上野運動公園競技場(伊賀市小田町)での開幕戦に向け新シーズンのスタートを切った。
新加入選手のうち、他チームからの移籍は3人。なでしこ1部のアンジュヴィオレ広島からはMF川﨑咲耶選手(25)=広島市=が加入。昨季は20試合に出場し、4得点を記録した。同2部の静岡SSUボニータからはMF藤田桃加選手(22)=浜松市=が加わる。19年までの5年間くノ一に在籍していたMF下條彩選手(29)=福岡県糸島市=も韓国WKリーグの昌寧WFCを経て2年ぶりに再加入した。
新卒は地元伊賀市出身で下部組織「サテライト」に所属していた上武大のDF坂元茉耶選手(21)と東洋大のDF佐々木葵選手(21)=埼玉県越谷市、聖泉大のGK横路友加里選手(21)=鹿児島市、徳山大のMF原田結奈選手(22)=広島県呉市、日ノ本学園高のMF中垣虹衣碧選手(18)=愛知県日進市、秀岳館高のDF玉城亜海選手(17)=那覇市=の6人。川﨑選手は「早くチームに慣れて、自分のプレーを知ってもらい、皆の特徴もつかんで1試合でも多く得点に絡みたい」と話した。
新チームは1日に始動。同市才良のくノ一グラウンドであった公開練習では、選手たちが雪の舞うなか約2時間汗を流した。今季のスローガンに「前進」を掲げる草木新監督は「失点を減らし、勝ち点を泥臭く取りにいきたい」と抱負を述べ、昨季に続き主将を務めるMF作間琴莉選手(24)は「目標はリーグ連覇。新しいチームで一つ一つ積み上げていきたい」と意気込みを話した。