【縁起物「吉兆」を作る住民たち=名張市鍛冶町で】
三重県名張市鍛冶町の蛭子神社で2月1日、商売繁盛を願う縁起物の「吉兆(けっきょ)」作りが始まった。吉兆の他、熊手や箕など計約2000個を用意し、5日から8日までの計4日間になった八日戎で参拝客に授与する。
この日は住民約10人が社務所に集まり、フェイスガードを着用して取り組んだ。早春に芽吹くことから縁起が良いとされる名張川で採ったネコヤナギの枝に、白や黄、桃色など色とりどりの餅花や小判、米俵、タイなどを模した華やかな飾りを一つひとつ丁寧に取り付けていった。
20年ほど前から作業に参加しているという片山清子さん(80)は「早くコロナが退散して、皆さんに幸せが訪れますように」と願っていた。社務所で作業に当たったのは例年の4分の1程度の人数で、一部は自宅で作業をしているという。
吉兆は3000円から2万円まで5種類。例年より少ない200本限定で、予約先着順。予約は同神社(0595・64・1000=午前10時から午後6時)へ。授与の時間は期間内の午前10時から午後6時まで。
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