三重県名張市の亀井利克市長(69)は1月13日、任期満了(4月24日)に伴う市長選に立候補せず、退任する意向を表明した。
同日夜に市内で開かれた自身の後援会の「新春のつどい」で、県議時代や市長就任後の政策などを振り返り、「最大のテーマであった財政再建のめどがついてきた。地域共生社会も深化発展を遂げている。今が一つの区切りとさせて頂くのが一番いいのではないか。体が動くうちに身を引かせて頂く」と述べ、退任の意向を示した。
退任後については「肩書を外して軽くなって、名もなく、貧しく、しかし美しく生きて参りたい」と語った。つどいには約200人が出席し、30分ほどで終了。会場を後にする一人ひとりに対し頭を下げていた。
会後の取材で、後継については「指名しない。いろんな方が出て、市民に選んで頂くのが一番いい」と述べた。
亀井氏は中京大体育学部卒。市職員、県議を経て、2002年4月の市長選で初当選し、連続5期目。
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