名張市長選挙は4月15日投票、即日開票され、現職の亀井利克氏(66)=無所属=が、新人で元県議の北川裕之氏(59)=同=と新人で元市議の森脇和徳氏(44)=同=を破り、5選を果たした。得票数は亀井氏が1万3795票、北川氏が1万2829票、森脇氏が7106票、無効票は215票だった。【支援者らとともに5選を喜ぶ亀井氏(左から2人目)=名張市鴻之台1で】
午後10時40分ごろ、同市鴻之台1番町の選挙事務所に当選確実の知らせが入ると、支持者らは安堵の表情で拍手を送った。祝勝会には支援者の他に近隣市町村の首長らも集まり、万歳三唱で亀井氏の5選を祝った。
厳しい戦いを強いられた選挙戦に、亀井氏は「最後まで心配をおかけした選挙で不徳の致すところ。深くお詫びしたい」と陳謝。「支援者や友好団体の皆さんに支援の輪を広げてもらったおかげ」と感謝した。
今後の市政について「27年間の政治生活をさせていただいたなか、これからの4年間は集大成としたい。『元気創造』『若者定住』『生涯現役』の3つの政策を原動力に、市政を推進して参ります。一層のご支援、ご協力をお願いします」と述べた。
【敗戦の弁を語る北川氏(右)と森脇氏】
また、966票差と接戦だった北川氏は、同市鴻之台1の事務所で「わずかですけれども、届かなかったのは私の不徳の致すところです。また、これを糧に次のステップに歩んでいきたいと思っています。引き続いてご支援、応援を頂けたらとお願い致します。皆さん方に盛り上げて頂いて、結果は届きませんでしたが、いい選挙をさせて頂きました。私にとっては大きな宝にさせて頂きたい。本来ですと、皆さん方に笑顔を届けたかったですが、本当に申し訳ありませんでした」と述べた。
1回目の開票結果が出た午後10時30分、森脇氏は同市木屋町の後援会事務所に集まった支援者らを前に「私の努力不足と至らなさで、及ばない結果となり申し訳ありませんでした。自分の中では悔いのない、納得のいく戦いはできました。三つどもえになり、保守票と(現職への)批判票が割れることは分かっていたし、現職と元県議の持つ巨大な組織に立ち向かい、お支え頂いた。市民の皆さんの審判を厳粛に受け止めなければならなりません」と述べた。