子育て世代に木のぬくもりを感じてもらい、イベント会場などへ安心して出掛けてもらおうと、「伊賀市未来の山づくり協議会」(会長・岡本栄市長)が企画・製作した、県産・伊賀産のヒノキ集成材を使った授乳室がこのほど完成し、報道関係者らに披露された。新型コロナ収束後には各種イベント会場などで役立てられる予定。
三重県伊賀市と伊賀森林組合に事務局を置く同協議会は、市・県の担当部局、認定林業事業体、木材流通加工事業者、住民自治協議会など計32団体が会員となり、2020年7月に設立された組織。今年度の事業として、木材利活用部会が、伊賀・県産材を活用した授乳室の製作を企画してきた。
屋内での利用を想定しており、組み立て後の内寸は幅2メートル、奥行き1・2メートル、高さ1・88メートル。引き戸を開けると、室内にはソファと可動式のスツールが置かれ、壁面などには防汚抗菌加工が施されている。33枚のパネルに分けて移設することが可能で、大人4人で1時間ほどあれば組み上がるという。財源は森林環境譲与税で、費用は約250万円。
授乳室は9月24日まで、同市四十九町の市役所本庁1階の正面玄関脇に設置され、開庁時間帯なら誰でも利用が可能。その後は各保健センターなどで巡回展示し、市民に試用してもらうという。
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