三重県名張市の市議会全員協議会で8月17日、市立病院(百合が丘西1)の経営について政策調査部会(福田博行部会長)が取りまとめた提言の報告があった。提言は文言を一部修正し、亀井利克市長に提出される。
提言の内容は、医療提供体制の確保▼地域医療機関との連携強化・拡充▼産婦人科の開設▼民間活力の積極的な導入の4項目。4項目目では、「指定管理者制度を含め、民間活力を積極的に導入するなど経営形態の抜本的な見直しも進められたい」としている。
報告に対し、一部議員からは「コロナ禍の中で、公立病院を民間にという提言をするべきではない」「市民と相談して出すべき」などの意見も上がった。
16日には伊賀名張ユニオンを含む4団体や市民有志らでつくる「名張市立病院を守りよくする会」が、「市民や市立病院で働く医師・看護師などの当事者、地域医療を担う医師会を抜きにした提言はもってのほか」として提言撤回などを求める要望書を常俊朋子議長に提出した。
市議会では2016年2月にも、市立病院の経営形態の検討ついて言及する意見書を市に提出していた。
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