伊賀と京都を結ぶ 歴史の道
伊賀市内の「健康の道」13コースを記者が実際に歩いて紹介する「帰ってきたてくてく歩記」。連載5回目は約11.6kmを歩く「和銅の道コース」を紹介します。和銅の道は和銅4(711)年に藤原京から平城遷都に伴い、東海道への官用の通信連絡のため新たに開設された現在の京都府木津川市から伊賀市へと通じる道の俗名です。
発着点となるのはJR伊賀上野駅。このコースの特徴は、道案内看板が所々に設置されていること。初めての人にはうれしくも心強い存在です。
案内板に従い仏土寺に到着したのは出発から約20分後。上り坂を歩き住宅団地内へ。団地内でも案内板に従って歩きましたが、ここでトラブル発生。案内板は確かに直進をしめしているのですが、それらしき道は見当たりません。たまたま通りがかった年配の男性が教えてくれたのは「えっ」と思うほどのあぜ道。不安に思いながら道(?)を下り、未舗装路に出て右に上ると、道案内を発見。すごく安心しました。
ここから再びアップダウンを繰り返しながら高倉神社の石標を経由し、更に続く上り道の脇にある「補陀落の滝」へ。ここまで出発から約1時間30分。上りはまだ続き、折り返しの「補陀落寺跡」から今度は下りで「天吹山の霊泉」へ。水くみ場で水をくんでいた男性に話を聞くと、コーヒーをいれたり風呂に使っているとか。「高倉神社」は国指定の重要文化財で桃山時代の華麗な特色が見事でした。
全行程は約3時間。市販の万歩計で1万7814歩。ウォーキング中級から上級者向けといったコース。途中、甘味処があれば紹介してほしいというリクエストをもらったのですが、残念ながらそれらしきお店はありませんでした。連載を再開してから一番の長距離で、ツケはしっかり翌々日の朝に来ました。
伊賀タウン情報YOU紙面好評連載中の「帰ってきたてくてく歩記」より
コースマップと紙面に載せきれない写真をお楽しみください。
コースを確認したら実際に歩いてみてね!