三重県は5月23日、名張市の介護施設職員など4人を含め県内で男女23人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。県内の感染者は延べ4706人、入院中の重症者は前日から1人増えて17人となり、過去2番目の多さとなった。
発表によると、感染者の市町別内訳は、四日市市7人、名張・鈴鹿市が各4人、桑名市・菰野町が各2人、津・亀山・伊勢の各市と木曽岬町が各1人。23日時点の県内の確保病床437に対する使用数は177、使用率は40・5%、うち重症者用は確保病床61に対し使用数17で、使用率は27・9%となり、過去最多となった5月8、9日の同18に次ぐ数字となった。
名張市の60代男性介護施設職員は21日に陽性が判明した同施設利用者の80代女性の接触者として検査後、感染が確認された(職員37人対象、36人が陰性)。また、接触者として特定された5人の同施設利用者は現在調査中。他に50代女性介護施設職員は19日に咽頭痛を発症、検査の結果陽性となった。濃厚接触者として同居家族1人と職場関係12人、接触者として職場関係者53人のあわせて66人の調査が行われている。20代の男子学生は20日まで登校していたが、同日38度台の発熱などの症状があり、翌21日に検体を採取したところ陽性と判明。現在学校関係者28人を調査中。同市では他に40代男性会社員の陽性も確認された。
鈴鹿市では、16日に感染が判明した40代女性と県内で外食をともにしていた接触者として50代男性会社員と40代無職の女性が検査の結果陽性になった。同市では他に30代と20代の無職の女性の計4人が感染。
四日市市の発表によると、感染が判明した20代無職の男性は9日に市外のショッピングセンターを利用し、10日から15、18から21日の間、習い事に出かけていた。県外の訪問はないという。現在同居家族や友人、習い事関係者を濃厚接触者として調査中。
10歳未満の女子小学生は濃厚接触者として21日に検体を採取、22日に陽性が判明。女児が通う市立小学校では24日は臨時休校となる予定。学校関係者など現在調査中。また、20代の夫婦も県外感染者の濃厚接触者として21日に検体採取、陽性と判明した。同市ではこの他に50代、60代男女3人、県外発表1人の感染を確認した。
※5月23日午後6時8分追記