三重県は5月14日、名張市の同居家族5人など同市内8人、伊賀市1人を含む県内で男女51人(四日市市発表分14人含む)が新型コロナウイルスに感染し、入院していた80代女性1人が死亡したと発表した。また、5月上旬に陽性となった男女5人の変異株感染が判明し、名張市の1日の感染者数は、過去最多だった7人(4月22日発表分)を上回った。県内の感染者は延べ4361人、死者は96人、変異株感染者は813人となった。
発表によると、名張市では20代アルバイト従業員の男性と濃厚接触者の同居家族4人が感染。県外の学校に通学する10代と20代の女子学生2人は無症状で、濃厚接触者は確認されていない。50代会社員男女2人は、感染可能期間内に出勤しており、職場関係者一人が濃厚接触者となった。同市ではこの他に、6日と7日に県外に出勤していた50代男性と市内で勤務する50代と60代の男性2人が感染。市内の50代会社員男性は、濃厚接触者として職場関係の2人と接触者の4人が特定されている。
伊賀市の30代会社員男性は、4月29日から5月3日まで県外を訪問しており、7日から全身倦怠感などの症状があった。濃厚接触者として同居家族2人と5日に食事をしていた友人1人、接触者として職場関係者8人が現時点で特定されている。
県内73例目のクラスター(感染者集団)が発生した四日市市の私立高校「大橋学園」では、新たに10代男子高校生1人が感染。同クラスターでの陽性者は、生徒7人となった。施設職員や入所者など計28人の陽性が確認されていた度会町の特老ホーム「わたらい緑清苑」では、新たに施設職員の50代女性1人が感染した。
桑名市では7人の感染を確認。桑名市役所に勤務する60代公務員男性は、4日に県外を訪問。県外に通学する20代女子大学生は、4月27日から5月8日まで県外の屋内施設を利用していた。津市の50代福祉施設職員の男性は、11日から咽頭痛などの症状が発生。同日まで出勤しており、県では濃厚接触者の同居家族4人と接触のあった福祉施設関係者27人の検査を進める。
この他にも、津市と鈴鹿市で4人、いなべ市と菰野町で2人、朝日町、松阪市、熊野市、御浜町、亀山市、川越町で1人ずつが確認された。
※5月14日午後6時56分追記