三重県は4月28日、10歳未満から80代の計60人(四日市市発表分17人含む)の新型コロナウイルス感染が確認され、40代と80代の男性2人が死亡したと発表した。県内の感染者は延べ3662人、死者は81人に。津市と四日市市では新たにクラスター(感染者集団)の発生を確認。また、これまでに判明している感染者のうち、無症状の42人を含む163人が変異株に感染していることも確認され、変異株感染者は471人となった。
発表によると、感染者の市町別内訳は、鈴鹿市18人、四日市市17人、名張・津市が各4人、松阪市・菰野町が各3人、亀山・鳥羽市が各2人、伊賀・伊勢・桑名市と東員・朝日町、県外発表が各1人。28日時点で、県内の確保病床392に対する使用数は206、使用率は52・6%、このうち重症者用は確保病床53に対し使用数は11、使用率は20・8%となり、入院調整中の人は前日より33人増え3562人となっている。
クラスター(感染者集団)が発生した名張市のニッタ名張工場では、新たに伊賀市の30代女性1人が陽性と確認され、同工場での感染者は8人に。検査対象者158人のうち106人が検査済みで、98人が陰性、52人が未検査となっている。
名張市では、23日に倦怠感などが出現していた30代男性(自営業)が陽性と判明。濃厚接触者は同居家族3人と職場関係者6人。陽性者の同居家族で濃厚接触者として検査を受けていた50代女性(無職)と20代女性2人(同)も陽性と確認された。
25日に陽性が確認された40代男性が勤務する津市内の自動車部品製造会社では、新たに同市と松阪市在住の30代から50代の男性従業員5人の感染が判明し、県内63例目のクラスターに認定。検査対象者54人のうち23人は陰性、未検査と結果待ちが25人となっている。
25日に教諭1人の陽性が確認された四日市市内の私立幼稚園では、接触者調査で園児4人と職員1人、法人役員1人の感染が判明し、県内64例目のクラスターに認定された。検査対象者は調査中で、既に検査済みの30人のうち23人は陰性が確認されているが、濃厚接触者として特定されている家族・親族などへの接触者調査が続けられている。
※4月29日午前10時追記