【体を動かす鶴田さん=名張市朝日町で】
ダンサー「HARUHI」 鶴田春陽さん
三重県立名張高校を今春卒業した、名張市梅が丘北のダンサー「HARUHI」こと鶴田春陽さん(18)は、ヒップホップやフリースタイルをもっと広めたいと、地元を拠点に活動を本格化する。
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3歳の時にテレビで見たダンスが「かっこよかった」そうで、5歳から習い始めた。小学校低学年から参加するようになったコンテストの楽しさに魅了され、「もっとうまくなりたい」と、5年生からは奈良県内にあるダンススタジオに通うようになった。
中学から大阪へ
そこでジャズやロックなど全てのジャンルを習得。チームやソロでコンテストに出場するうち、上位入賞を重ね、6年生で出場したダンスバトルでは優勝に輝いた。
中学生になると大阪府内のスタジオに毎日通い、ヒップホップをメインにして踊るようになった。2年生の時に結成したダンスチーム「KLANG」では振り付けも考えるようになり、これまでになく多くのコンテストに参加。国内最大級のストリートダンスコンテスト「ダンスアタック」では中学生、高校生部門でそれぞれファイナリストになった。
また、高校入学と前後して、台湾やシンガポールで世界中から集まったダンサーとバトルするなど、海外遠征も経験。台湾での国際大会ではベスト8に輝くなど技術を向上させ、活動の場も広げていった。昨年、コロナ禍で自身の進路を考える中、既に始めていたインストラクターを兼ねながら、ダンスを主とした活動に専念することを決意した。
そして今年4月には、地元から大阪や全国に出ても負けないダンサーを育てたいと、「人と人の架け橋」「名張と大阪の架け橋」の意味を込めた教室「BRIDGE」を立ち上げる。経験を問わずヒップホップやフリースタイルの仲間を募るそうだ。
鶴田さんは「地元に恩返しもしながら、自身ももっと上を目指し、ヨーロッパなど海外にも挑戦しに行きたい」と話した。
鶴田さんの活動状況は自身のホームページ(http://www.bridgedance.com)でも発信している。
2021年3月23日付792号3面から