伊賀市は1月5日、同市高尾の民家敷地で熊と思われる動物の足跡が見つかったと発表した。民間の専門機関に写真画像の確認を依頼したところ、熊の足跡である可能性が高いとの回答があった。市では地域住民に注意喚起するとともに、名張署に巡回を依頼するなど対応している。【伊賀市高尾の民家で見つかった熊らしき動物の足跡(同市提供)】

 足跡が発見されたのは昨年12月中旬ごろ、住人の60代男性が自宅ベランダにつま先からかかとまで約7センチの足跡があるのに気付き、スマートフォンで写真を撮影した。同月28日に同市役所青山支所に連絡があり、今月4日に足跡の確認を依頼していた。

 現地で足跡を確認した市農林振興課の担当職員も「他の動物の可能性もあるが、ツキノワグマの前足と似ている」と話しており、民家敷地の畑に定点カメラ1台を設置し、経過観察を続けるという。

 現場は津と名張の市境にある南端地区の県道蔵持霧生線沿いで、周囲は小川が流れる山林。

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