三重県は11月28日、県内で伊賀市の2人を含む計28人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県警察学校(津市高茶屋)では入校中の男女10人が新たに感染し、14例目のクラスター(感染者集団)と認定された。県内の1日の感染者数としては今月26日の27人を上回り過去最多。28日の県内の感染者数は四日市市発表分(1人)を含め29人で、延べ826人となった。

 県によると、伊賀市で新たに感染がわかったのは、既に陽性が判明している50代男性の同居家族の50代女性(会社員)と、職場の同僚の40代女性(同)の2人。50代女性は無症状で、40代女性は37度台の発熱やせき、倦怠感などの症状がある。いずれも濃厚接触者または接触者として検査を受け、27日に陽性が判明した。

 県警察学校のクラスターでは、新たに10代と20代の男女計10人の感染が判明。このうち8人は無症状で、残る2人も軽症とみられる。半数が週末などに実家へ帰省していることから、県では別居家族らの接触者調査も進めている。

 東員町の東員病院で発生したクラスターでは、新たに90代女性と40代女性の入院患者2人と、菰野町在住の40代の女性看護師の計3人が陽性と判定された。鈴鹿市で発生した飲食店でのクラスターでは、20代から40代のアルバイト従業員の女性3人が陽性となった。3人とも症状は無いという。

 この他、桑名市3人(10代男子高校生、20代会社員男性、40代看護師女性)、鈴鹿市2人(40代会社員男性、50代会社員女性)、東員町2人(10代男子高校生、20代男子学生)、菰野町1人(40代女性・介護施設職員)、津市1人(40代会社役員男性)、群馬県在住で出張のため三重県内の企業を訪問していた40代会社員男性1人の感染が確認された。

※2020年11月28日午後7時追記

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