2011年の東日本大震災の復興支援をきっかけに、宮城県塩釜市と交流がある名張市は、ふるさと納税の返礼品に塩釜市の特産品である海産物や練り製品、地酒を期間限定で追加した。名張市総合企画政策室の中重敬裕さん(42)は「少しでも塩釜市のことを知ってもらい、復興の手助けをしたい」と話す。【贈られた塩釜市の大漁旗前で返礼品の特産品をPRする中重さん=名張市鴻之台で】
返礼品の追加は、震災のあった3月に合わせて企画した。塩釜市の特産物を発信する機会にし、消費による経済の活性化につなげるのが狙い。同市は宮城県の中央、太平洋に面した港町。震災では沿岸部を中心に津波などで1万件を超える建物被害を受け、名張市は復興支援に同年5月から5か月間に短期・長期含め計101人の職員を派遣。翌年からは両市の物産展へ互いに出品するなど交流を続けて来た。
追加された返礼品は水産業が盛んな塩釜市の魅力をPRできるよう、かまぼこの詰め合わせ(寄付額3万円)、2キロ相当の生マグロのブロック(同5万円)、地酒として有名な「阿部勘」「浦霞」(同3万円他)など10品目をラインナップした。3万円から20万円の寄付で選べる。商品は同市観光物産協会を通じて発送される。
返礼品の申し込みは4月9日まで。名張市では今後も3月には塩釜市の特産品を返礼品に追加し、予定しているという。
申し込みは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」(http://www.furusato-tax.jp/)から。
問い合わせは市ふるさと納税ホットライン(0595・63・7239)へ。
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