春の訪れを告げる、伊賀市島ヶ原の観菩提寺(青山夏樹住職)の伝統行事「修正会」(県無形民俗文化財)の「大餅会式」が2月11日あり、時折雪の舞う中、法被姿の住民らが多様な供物を手に正月堂内へ練り込んだ。 【7つの講の最後に練り込む「西方」の講員ら=伊賀市島ヶ原で】
地元住民らでつくる7つの「講」の練り込みは、午後1時20分ごろの「こども修正会」を皮切りに、同2時30分ごろから白黄会、中矢方、蜜ノ木講、元頭村、聖風講、西方の順に行われた。講員らは「エトー、エトー」と大きな声で威勢よく練り込み、大餅や節句盛(鬼頭)などを本尊厨子前に備えると、手拍子に合わせて数え歌を歌った=写真2枚目。
午後1時と同3時すぎの2回、境内では「福餅まき」があり、詰め掛けた人たちが手を伸ばしていた=写真3枚目。
12日は午後1時から、僧侶が堂内で豪快にたいまつを振りかざす密教儀式の「おこない」がある。
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